![]() |
|
「食のフォーラム」で講師をお務めいただいた、北海道立中央農業試験場 生産研究部 水田・転作科 科長 田中一生様より、お米QUIZの解答をいただきました。
Q1:ふつうに盛ったお茶碗一杯のご飯の中には、いったい約何粒のお米があるでしょうか
1:5,000粒 2:3,000粒 3:1,500粒 A1:3,000粒
→毎日食べているご飯ですが、このような疑問を持った方はいますでしょうか。私たちお米の研究者ですら、即答できないのが実態です。 1合(180cc/150g)でだいたい、ご飯軽く盛って3杯くらいです。ここをスタートに考えてみます。 1杯が白米で50gとなります。日本のお米の玄米は1,000粒で約20gあります。白米にしますと0.9がけ(10%精米)ですので18g、すなわち0.018g/粒、50/0.018=2,777.8となるので、約3,000粒が正解です。 同じ質問を小学5年生の生徒にしましたら、その場では答えられず、お家に帰り実際に数えたようで「2,867粒あったよ」と、自慢げに答えていました。将来が楽しみです。 Q2:そのご飯1杯のお米を作るのに、いったい何株の稲が必要でしょうか
1:1株 2:3株 3:5株 A2:3株
→第一問が正解できなければ難しいかもしれませんが、日本人として知っておいて損はないでしょう。 まず稲1株が何粒のお米(籾)をつけるか知らなければなりません。前提知識として、20本/1株(稲穂数)・50粒/本(平均1穂粒数)・20×50=1,000粒/株となります。よって正解は3株です。 Q3:日本人ひとり当たりが1年間で消費するお米の量はいくらでしょうか(平成17年)
1:80kg 2:70kg 3:60kg A3:60kg
→お米の消費量が年々減っています。毎日の食生活の変化(欧米化:パン・麺類・肉類・乳製品などの多様化)を考えてみると、やむを得ないとの気持ちと、お米ほど安い食べ物もない(単純に計算してみますと、お米20円/杯、菓子パン100円/個、ペットボトルのお茶150円/本)のでもっと食べて欲しいと思います。日本が唯一自給可能な穀物なのですから。 さて、正解を先にします。60kg(1俵)です。先ほどお茶碗1杯50gとありましたね。 皆さんは日に何膳ご飯を食べているでしょうか。 私は仕事柄、食味試験を収穫期以降は毎日行っているので参考になりませんが、それを除くと2食・2膳くらいでしょうか。50g×2食×2膳=200g/日、0.2kg×365日=73kgとなりますが、平均しますと60kgと想定される数値で、統計上もそうなっています。 ところで、昔の人といっても私たちの子供の頃(昭和40年代)は、軽く倍の150kgは食べていたと記憶します。 その昔はというと、農芸化学者でもあった宮沢賢治の書いた雑記の中で「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」とあります。4合ですから、600gの玄米となり、4膳/食×3回、を食べていた(食べたかった)わけです。 すなわち0.6kg×365日=219kgとなり、現在の4倍近く食べていたことになります。 ちなみに、その昔お米は税金の代わりでした(年貢)。 そして1石(150kg)は日本人一人養うのに必要なお米の量だったわけです。加賀百万石の殿様は越前の国で、100万人の民を養う財力があったわけです。 Q4:お米の都道府県別生産量の多いベスト3はどこでしょうか(平成17年)
1:1位 新潟県、2位 北海道、3位 秋田県 2:1位 北海道、2位 新潟県、3位 秋田県 3:1位 北海道、2位 秋田県、3位 新潟県 A4:1位 北海道 2位 新潟県 3位 秋田県
→「コシヒカリ」王国の新潟県と北海道は首位争いを毎年演じています。ちなみに平成19年産は確か新潟県がトップだったと思います。 この3県と福島県、山形県を含めて、ほぼ毎年のベスト5です。47都道府県全てでお米は作られていますが、そのうち全生産量(約850万t)の約30%はこの5道県で占められています。 Q5:北海道の水田作付け面積は約何haあるでしょうか(平成18年)
1:31万ha 2:21万ha 3:11万ha A5:11万ha
→減反政策の影響で北海道は50%という高率の転作が進められてきました。 昭和40年代には23万haを超える水田があったのですが、今や昔、半分以下になってしまいました。もし、今回ご紹介したような良食味品種群が開発されなかったら、北海道の田んぼはどうなっていたでしょうか。私は田んぼから畑へ移動していたかもしれません。姓も田中から畑山になっていたかも?しれません。 Q6:全国の品種別の作付面積ベスト1位は「コシヒカリ」ですが、ベスト2〜4位の品種はなんでしょうか(平成19年)
1:ササニシキ、あきたこまち、ひとめぼれ 2:あきたこまち、ひとめぼれ、きらら397 3:ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち A6:ひとめぼれ・ヒノヒカリ・あきたこまち
→ササ・コシ時代は昔の話です。ちなみに5位以下は5位「キヌヒカリ」、6位「はえぬき」、7位「きらら397」、8位「ななつぼし」、9位「ほしのゆめ」、10位「つがるロマン」となっています。 上位10位に北海道の3品種が入っていることに注目してください。 「ササニシキ」は16位と奮いません。上位10位までをなにがしか「コシヒカリ」の血筋を引いた品種群で占められています。日本人の「粘り」に特徴のある食味嗜好が反映されています。 |
|