札幌駅総合開発株式会社

アートボックス

ART BOX in JR TOWER

アートボックスとは?

 札幌駅総合開発株式会社は、JRタワー開業以来「JRタワーアートプロジェクト」を展開しています。
「アートボックス」は、その一環として、北海道のアーティストたちに新たな発表の場を提供することを目的に、2008年からJRタワー1階東コンコースに設置した展示スペースです。
公募作品から選定された優秀作品を、順次展示して参ります。
 今年度、第1回目の作品展示は、吉田傑「S(h)aKe!」です。普段から目にすることが多いダンボールは、環境問題への関心が高まっている近年、エコロジーな素材として注目を集めています。そんなダンボールを使い、自分が見たり、聞いたり、感じたりしたときの気持ちをイメージし、見てくれた人が共感してくれたり、何かを感じていただければという思いから作品作りに取り組んでいます。
 今回の作品は、毎日を“Shake(揺り動かす)”するような、エネルギーを再発見していただきたいという事から「サケ」をテーマに表現しています。ダンボールアートは、彫刻と絵画の中間的な味わいがあり、今後の活動が期待される吉田傑の作品をこの機会にぜひご覧ください。
展示期間
2015年6月1日(月)~2015年8月31日(月)
場所
JRタワー1階 東コンコース

S(h)aKe!

(作家コメント)
 本作品は段ボールを素材とした造形作品です。
 人が行き交う公共空間、止まることなく流れる川、時間。何気なく過ぎる一瞬にも凄まじいエネルギーが込められています。ARTBOXの空間は、その一瞬を切り取るフレームといえます。
  躍動感を持つサケのうねりは、過去の流れと、これからの跳躍を予感させます。川で生まれて、海へとわたり、生まれた川へと還る。その繰り返しは激しく、命をかけた道のりであり、とてつもないエネルギーの集合です。同じく、私たちの何気ない日常の一瞬にも、大きなエネルギーが流れています。
 段ボールは身近な素材であり、日常の象徴です。作品に意識を向けたときに、空間、モチーフ、そして素材、それぞれの持つ意味がひとつとなり、毎日を“Shake(揺り動かす)”するような、繰り返しの中にあるエネルギーを再発見していただけたらと思います。

吉田 傑(よしだ すぐる) (2015年6月現在)

略 歴
1987年 紋別郡遠軽町生まれ
2013年 札幌市立大学デザイン学部入学(在学中)
2014年 JRタワーARTBOX一般公募・優秀賞受賞