札幌駅総合開発株式会社

アートボックス

ART BOX in JR TOWER

アートボックスとは?

 札幌駅総合開発株式会社は、JRタワー開業以来JRタワーアートプロジェクト」を展開しています。
「アートボックス」は、その一環として、北海道のアーティストたちに新たな発表の場を提供することを目的に、2008年からJRタワー1階東コンコースに設置した展示スペースです。
公募作品から選定された優秀作品を、順次展示して参ります。
 今年度、第2回目の展示は、グランプリ受賞作品、風間天心「Ebb-Ripple-2300」です。
風間は、僧侶と芸術家という二つの肩書きをもち、宗教と芸術がもちうる共有価値を研究しながら、人間が無意識に感知している身体感覚に訴える作品を展開しています。水引を使用し始めたのは2年ほど前で、素朴なものから輝くものまで種類も多く、1本1本を連ねることで様々な表情が生まれることから、作品に取り入れています。現代における「宗教と芸術」の相互作用を求めながら、国内外で多様な活動を続けている、風間天心の作品をこの機会に是非ご覧ください。

展示期間
2016年9月1日(木)~2016年11月30日(水)
場所
JRタワー1階 東コンコース

Ebb-Ripple-2300

(作家コメント)
 僧侶として様々な家へお参りにいくと、仏壇のある床の間には、
様々な国から入り込んできた「文化」が混在していることに気づきます。
そこで見かける「水引」は、仏教でも神道でも使われますが、
もともとは中国から入った封緘を自国の風習に呼応させたもの。
しかし、その根底には、日本独自の「こころ」が反映されていると感じています。

 「Ebb」は「引き潮」という意味です。
日本は現在、物理的な波、社会的な波、様々な波の脅威に晒されていますが、
どんな波に飲み込まれたとしても、形を変えて残っていくものが真の「文化」だと思うのです。
そのひとつである「水引」という文化をグローバルな姿でアレンジし、
次の時代へ残したい。そんな思いから、この作品が生まれました。

風間 天心(かざま てんしん) (2016年9月現在)

■略歴
1979年  東川町生まれ
2014年  「Ezotic Caravan -国の北から-」(東京都美術館/東京)
2014年  「“Thinking of ENERGY” from experience of FUKUSHIMA」(Lichthof/ベルリン)
2015年  「DanDans - Une nouvelle generation d’artistes japonais」(Item editions/パリ)
2015年  「The 4th Chongqing Biennale for Young Artists 2015」/四川美術学院美術館/重慶)
2015年  「Tokyo Midtown Award 2015」/優秀賞(東京ミッドタウン/東京)
2016年  「LUMINE meets ART AWARD 2015」入賞(ルミネ新宿/東京)

風間天心 ホームページ
http://www.tengshing-k.com/