札幌駅総合開発株式会社

アートボックス

ART BOX in JR TOWER

アートボックスとは?

アートボックスは、新人作家の育成というコンセプトのもと、2009年から展示を開始し、新人作家の方々へ新たな発表の場を提供するとともに、パブリックな空間を行き交うお客様にアートを楽しんでいただいております。
6月1日からスタートした第53回目の展示は、公募作品から選定された、土井直也さんの「免疫の入れ物/賢者のローブ」です。
土井さんは、モノの曖昧さと信憑性について追及し、作品を制作しています。
今回の作品は、コロナ禍が作品のテーマとなっており、ワクチンに着目し、注射器をイメージして布を縫い合わせたオブジェを解体し、そこから生まれた免疫を持った生物(入れ物)とそれを纏う衣服が出来るまでのプロセスを可視化した作品を展示します。更なる活躍が期待される土井さんの作品を是非この機会にご覧ください。
 
展示期間
2021年6月1日(火)~2021年8月31日(火)
場所
JRタワー1階 東コンコース

免疫の入れ物/賢者のローブ

(作家コメント)
私たちホモサピエンス* が今日あるのは、他のどの人類よりも「想像力に長けていたため」だという。私たちはフィクションを作り出し、それを共有できたことにより、共通認識、思想を持ち、巨大な集団となり得たのである。
古来より、私たちの祖先は様々な感染症に直面したが、1800年代以降、ワクチンの開発によりそれらと対峙してきた。
ワクチンを投与することで免疫を作り上げる私たちの身体は、目に見えない進化を遂げた、免疫の入れ物と言える進化を遂げるホモサピエンスが、新たに纏うフィクションの衣服を、「賢者のローブ」と名付けよう。         
*ホモ・サピエンス『名』(Homosapiens=賢いヒトの意)*
 

土井 直也(どい なおや) (2021年6月現在)

■略歴
1984年 北海道生まれ
2020年「新・赤星の入れ物」 / Free Information Gallery(札幌)
2020年「新・虎の衣を借りて着る」/ GALLERY KINGYO(東京)
2017年「Transition 」/ GALLERY GALLERY(京都)
・グループ展 
2021年「JTC テキスタイルの未来形 in 宝塚 2021」(兵庫) 
2019年「眞田塾16 周年記念」展/ AXIS Gallery(東京) 
2018年「MONSTER Exhibition」/ ヒカリエ(東京) 
2016年「飛び出すテキスタイル」展/ CYCU 渋谷(東京)、透明公園(台北)
2016年「Makers at Menier Gallery」 / Menier Gallery(ロンドン)など