地上160mの展望室では、美しい札幌の街とどこまでも続く北海道の大地、更には宇宙につながる大きな空を見渡すことが出来ます。この展望室に、「惑星音階」と呼ばれる特別な音階から作られた音楽を導入しています。
「惑星音階」とは、太陽系の星の位置や動きを音の高さに置き換えて説明できると考えた古いヨーロッパの思想家や科学者たち(ピタゴラスやプリニウス、ケプラー)が見出した音階です。火星や金星、太陽や月に、その位置や動きに応じて固有の音程が割り当てられていくつかの音階が発表されています。
展望室の音楽は、こうした惑星音階をベースに制作されました。現在のドレミファソラシドの音階から作られた曲とは趣の違う、より大らかでちょっと不思議な響きを持ったサウンドです。また、数分のうちに起承転結があって終わる普通の曲とは違い、ゆるやかに変化しながらどこまでも広がって行く始まりも終わりもない音楽です。
宇宙に調和を感じ、そこに音楽を連想した古代の人々の夢やロマンとつながりたいとの思いで作られました。
展望室の音楽は、場所と時間でプログラムされています。
6階エントランス、シャトル・エレーベーター、38階展望室に、それぞれ異なる音楽が流れています。特に38階展望室では、昼と夜に違った気分の音楽で皆様をお迎えします。昼夜の切替時間は季節により変化します。
今回の展望室の音楽は、全体を一つの大きな交響曲的なもの捉えトータル名と各楽章タイトルを付けました。
[MUSIC FOR AN OBSERVATORY] ~SYMPHONIC SCENES(交響的情景)