

アートボックスとは?
アートボックスは、新人作家の育成というコンセプトのもと、2009年から展示を開始し、新人作家の方々へ新たな発表の場を提供するとともに、パブリックな空間を行き交うお客様にアートを楽しんでいただいております。
今年度、第1回目の展示は、公募作品から選定された、大西涼子「私たちには不利なことが多い」です。大西は、自身が直面した問題や知人、友人の体験談など女性が抱える暴力被害や性差による不利益などを題材にして作品を制作しています。
今回の作品は、公共の場でおこりやすい場面をもとに絵画にて表現しており、可愛らしく描くことで被害にあった女性のフラッシュバックに繋がらないように配慮し、作品を制作しています。是非、この機会に大西涼子の作品をご覧ください。
今年度、第1回目の展示は、公募作品から選定された、大西涼子「私たちには不利なことが多い」です。大西は、自身が直面した問題や知人、友人の体験談など女性が抱える暴力被害や性差による不利益などを題材にして作品を制作しています。
今回の作品は、公共の場でおこりやすい場面をもとに絵画にて表現しており、可愛らしく描くことで被害にあった女性のフラッシュバックに繋がらないように配慮し、作品を制作しています。是非、この機会に大西涼子の作品をご覧ください。
- 展示期間
- 2022年9月1日(木)~2022年11月30日(水)
- 場所
- JRタワー1階 東コンコース
私たちには不利なことが多い
(作家コメント)
毎日たくさんの人が通行する公共の空間の中には様々な人がいて、
公共の場だからこそ起こりやすい被害もあります。このような空間で
起こりやすい被害といえば多くの人は痴漢やストーカーを連想するの
ではないかと私は思います。それらと近い性質ですが大きな問題とし
て挙げられていない「わざとぶつかってくる人」がいます。人混みの中、
物静かそうで文句を言ってこないだろうという小柄な女性や子供を狙っ
てぶつかってくる人たちのことです。
このように怪我をする危険があるにもかかわらず、注意をすると何をさ
れるかわからなくて怖かったり、人に相談をしても面倒だと見逃され、
グレーゾーンとして社会から容認されている性被害があります。私はこ
のような様々なレベルの不利な状況をゆるいタッチで描くことで入口を
作り、この性別によるアンバランスな境遇への違和感を多くの人に気づ
いてもらえたらと思っています。
毎日たくさんの人が通行する公共の空間の中には様々な人がいて、
公共の場だからこそ起こりやすい被害もあります。このような空間で
起こりやすい被害といえば多くの人は痴漢やストーカーを連想するの
ではないかと私は思います。それらと近い性質ですが大きな問題とし
て挙げられていない「わざとぶつかってくる人」がいます。人混みの中、
物静かそうで文句を言ってこないだろうという小柄な女性や子供を狙っ
てぶつかってくる人たちのことです。
このように怪我をする危険があるにもかかわらず、注意をすると何をさ
れるかわからなくて怖かったり、人に相談をしても面倒だと見逃され、
グレーゾーンとして社会から容認されている性被害があります。私はこ
のような様々なレベルの不利な状況をゆるいタッチで描くことで入口を
作り、この性別によるアンバランスな境遇への違和感を多くの人に気づ
いてもらえたらと思っています。
大西 涼子(おおにし りょうこ) (2022年9月現在)

1998年 札幌生まれ
2020年 Think School 制作コース3期 修了
2021年 北海道教育大学 岩見沢校 美術文化専攻美術デザインコース 卒業
2021年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 修士課程 油画専攻 入学