JRタワーの南口壁面を飾るウィンドウアートの連なり。札幌の表玄関を飾るアートをお楽しみください。

異彩の視点 2025年 第二弾
HERALBONYの「異彩」を、いつもとは違う「視点」で
JR タワー開業の2003 年より、JR タワーとお客様との、幅広いコミュニケーションの入り口として、様々な作品を展示してきたウィンドウディスプレイで、JRタワーとヘラルボニーのコラボレーションが実現しました。一年間にわたり合計9作品を展示します。
【展示期間】
第1弾 / 2025 年4月25日(金)~9月1日(月)
第2弾 / 2025 年9月2日(火)~12月25日(木)
第3弾 / 2025 年12月26日(金)~4月24日(木)
※展示期間は予告なく変更になる場合がございます
ヘラルボニーは異彩を放つ作家とともに、新しい文化をつくるクリエイティブカンパニーとして、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超え、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしています。
本展示は、ヘラルボニーが契約している障害のあるアーティストが描くアートがJRタワーを彩ることで、あらゆる人が交ざりあい、彩り豊かな未来を、JRタワーを起点に創出することを目指してヘラルボニーと共に創り上げました。
カラフルな個性をまとう彼等の魅力も、いつもとは違う視点から見てみると新たな発見に出会えます。いつもとは少し違う視点で表現された世界をお楽しみください。
■画像左上
「無題」
安藤 明美
愛灯学園(北海道)
1971年生まれ。おしゃべり大好きな彼女。旅行、ケーキ、じゃらん、きよたさん、とくちゃん、ひなちゃん…朝から話したいことは止まりません。昨年始めた水彩画と、昔からのペン画、どちらも楽しんでいます。伝えたいことを文字で書いたかと思えば、それを覆う勢いで紙を隅々まで塗りつぶします。光の画家、安藤明美の作品を楽しんでください。
■画像右上
「(無題)(家)」
八重樫季良
るんびにい美術館(岩手県)
一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれた建築物だと知ったら多くの人が驚くだろう。 この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うことなく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来た。その作品数はおそらく数千点に及ぶと思われる。
■画像左下
「海」
伊賀 敢男留
個人(東京都)
1988年、東京生まれ。2015年にアールブリュット立川に出展したことをきっかけに、以後毎年作品を発表している。自閉症のため会話は苦手、それでも人が好きで初めての人に会うことにも躊躇はない。また音楽も大好きで、20年間チェロを習っている。
■画像右下
「埴生の宿」
小林 覚
るんびにい美術館(岩手県)
養護学校の中等部に在学中、あらゆる文字を独自のルールで変形させて書くようになる。はじめは周囲も困惑し、直そうと苦心したが、やがて複数の教諭らがその文字を彼の独創的な「造形表現」として捉え、積極的に制作を支えたことで、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。好きな音楽家はビリー・ジョエル、スピッツ、井上陽水。背中を掻いてもらうというやり取りを通して他者とコミュニケーションを図ろうとする。