JRタワーの南口壁面を飾るウィンドウアートの連なり。札幌の表玄関を飾るアートをお楽しみください。

異彩の視点 2025年 第一弾
HERALBONYの「異彩」を、いつもとは違う「視点」で
JR タワー開業の2003 年より、JR タワーとお客様との、幅広いコミュニケーションの入り口として、様々な作品を展示してきたウィンドウディスプレイで、JRタワーとヘラルボニーのコラボレーションが実現しました。一年間にわたり合計9作品を展示します。
【展示期間】
第1弾 / 2025 年4月25日(金)~8月21日(木)
第2弾 / 2025 年8月22日(金)~12月25日(木)
第3弾 / 2025 年12月25日(金)~4月24日(木)
※展示期間は予告なく変更になる場合がございます
ヘラルボニーは異彩を放つ作家とともに、新しい文化をつくるクリエイティブカンパニーとして、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超え、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしています。
本展示は、ヘラルボニーが契約している障害のあるアーティストが描くアートがJRタワーを彩ることで、あらゆる人が交ざりあい、彩り豊かな未来を、JRタワーを起点に創出することを目指してヘラルボニーと共に創り上げました。
カラフルな個性をまとう彼等の魅力も、いつもとは違う視点から見てみると新たな発見に出会えます。いつもとは少し違う視点で表現された世界をお楽しみください。
■画像左上
「無題」
安藤 明美
愛灯学園(北海道)
1971年生まれ。おしゃべり大好きな彼女。旅行、ケーキ、じゃらん、きよたさん、とくちゃん、ひなちゃん…朝から話したいことは止まりません。昨年始めた水彩画と、昔からのペン画、どちらも楽しんでいます。伝えたいことを文字で書いたかと思えば、それを覆う勢いで紙を隅々まで塗りつぶします。光の画家、安藤明美の作品を楽しんでください。
■画像右上
「おりがみ」
八重樫 道代
るんびにい美術館(岩手県)
水性ブラシマーカーを用い、躍動に満ちた色彩ひしめく緻密な画面を生み出す。 初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。 以来堰を切ったように作品を次々と生み出していった。その後体調を崩し、一時は制作も途絶えたが、数年の時を経て描画を再開。かつての画風とは大きく異なるが、表情豊かな絵を少しずつ描いている。
■画像左下
「ハイビスカス」
福井 将宏
アートスペースからふる(鳥取県)
モチーフを見ながらアクリル絵具で描くというのが彼の制作スタイル。長年花をモチーフに描いており、近年は一つの花にこだわり何か月も同じ花を描き続けることがある。色や形を単純化して構成する画面の構成力も魅力である。太筆で描き進める作品は、愛らしく、見る人を優しい世界へ連れて行く。一方、マジックペンで大胆に表現されるオリジナルの「福井フォント」が使われた作品は凛然とした雰囲気を纏い、見るひとの目を惑わせる。
■画像右下
「タイトル不明」
中尾 涼
やまなみ工房(滋賀県)
1998年生まれ 滋賀県在住 2017年から『やまなみ工房』に在籍 元々は紙を切って大好きな扇風機のプロペラ作っては眺めることが好きだった彼だが、職員の書く字を真似たり、窓に指で文字をなぞられたりする様子から、英字新聞をお渡しすると画用紙に模写されたことが絵画に取り組まれるきっかけとなった。英字の他数字の作品も多く、描かれるときは、一切の迷いや躊躇は無く、あっという間に描き終えられ、勢いや力強さが英字や数字の書体にも表れている。文字は色を変えて筆やペン、時には指を用いて何度も上からなぞられることが多く、より作品に深みをもたらしている。最近は文字だけでなく、人物や自分の好きなものを絵にされる作品も生まれ、クールな作風と合わせて彼独特の感性が作品にも反映されている。