札幌駅総合開発株式会社

アートボックス

ART BOX in JR TOWER

アートボックスとは?

 札幌駅総合開発株式会社は、JRタワー開業以来「JRタワーアートプロジェクト」を展開しています。
「アートボックス」は、その一環として、北海道のアーティストたちに新たな発表の場を提供することを目的に、2008年からJRタワー1階東コンコースに設置した展示スペースです。
公募作品から選定された優秀作品を、順次展示して参ります。
 第28回目の作品展示は、南俊輔「TELECINE」です。
 南は、映写機という装置そのものや、映写技師による映写の行程、映像作品が完成へと向かっていく構造自体に着目し、8ミリフィルムや映写機を素材にした作品を主に制作。映写機の持つ本来の機能やその意味を分解・再構成し、映写の合成や変換を試みる「実験」を行っています。
 8ミリフィルム映写機という装置を用い、作品化するのは、アナログのレコードの音色のようにあたたかで、親しみ易く、なおかつ新鮮でデジタルでは、表現できない魅力を表現したいと言う想いからフィルム、カメラ、映写機、映画の可能性を深く追求し続けています。
 この機会に是非ご覧ください。
展示期間
2015年3月1日(日)~2015年5月31日(日)
場所
JRタワー1階 東コンコース

TELECINE

(作家コメント)
 本作は、8ミリフィルム映写機、デジタルビデオカメラ、ビデオプロジェクターなど、アナログとデジタルの映像機材を用いたビデオインスタレーションです。
 フィルム映写機のゲートを通過するフィルムを1コマずつビデオカメラで撮影し、プロジェクターで拡大、再生することによって、映画の構造を可視化。
 ディスプレイ内をループ上に張り巡らされたフィルムは、展示期間中、何度も映写機の中を通過し、同じ映像を流し続けます。
 フィルムには、その度に少しずつ傷がつき、徐々にすり減って、徐々に、映像が《見え》なくなっていきます。それはまるで川の流れのような、一方向で不可逆な時間の中で、私たちがゆっくりと記憶を失っていく過程に似ています。

南 俊輔(みなみ しゅんすけ) (2015年3月現在)

略 歴
1985年 石狩市生まれ
・主な個展
2013年「改造8ミリ映写機を5台を使った南俊輔ライブパフォーマンス上映」
2013年なかのZERO/東京   
2013年「エクスペリメンタル プロジェクション」salon cojica/札幌      
・主なグループ展
2014年「Vertical horizontal#01」CAI02/札幌          
2013年「北の脈」札幌大通地下ギャラリー500m美術館/札幌       
2013年「ARTIENCE LAB」KRISS/韓国・太田
2013年「kokoro」jeune creation/フランス・パリ