札幌駅総合開発株式会社

アートボックス

ART BOX in JR TOWER

アートボックスとは?

アートボックスは、新人作家の育成というコンセプトのもと、2009年から展示を開始し、新人作家の方々へ新たな発表の場を提供するとともに、パブリックな空間を行き交うお客様にアートを楽しんでいただいております。
12月1日からスタートする第55回目の展示は、公募作品から選定された、shocochiyo(上戸晶子)さんの「鰤」(ぶり)です。
地球温暖化で北海道の海水温が上昇し、烏賊や秋刀魚が獲れなくなり、今まで獲れなかった鰤が獲れるようになったことで、「普通」だったことがいつまでも「普通」であるとは限らないということに焦点を当て、現在社会の状況を反映した作品をユーモラスな形で表現しています。
是非、この機会にshocochiyoさんの作品を通して環境問題について考えては如何でしょうか。
 
展示期間
2021年12月1日(水)~2022年2月28日(月)
場所
JRタワー1階 東コンコース

鰤(ぶり)

(作家コメント)
私の故郷函館は、以前よく獲れていたイカが獲れなくなり、代わりに鰤がよく獲れている。
イカがあふれる普通の食卓はなくなり、鰤が食卓に並ぶことが普通となった。
「普通」というものは、時代や価値観の変化によって変わる流動的なもの。
そんな流動的な「普通」によって、自分自身を誤魔化したり縛りつけることなく、今自分が感じていることに向き合うことが大切なのではないだろうか。
「普通」という概念の呪縛から解放されることで自身の感覚や感情を再発見し、少しでも自由に生きられたら良いなと思う。
 

shocochiyo(上戸 晶子)(うえと しょうこ) (2021年12月現在)

■略歴
1986年函館生まれ。早稲田大学第二文学部卒業
2021年にアホウキ芸術協会を設立(芸術を用いたコミュニケーションの手段の創造を目的とし活動を行う)
・個展  
2019年 暑中見舞い 新宿眼科画廊(東京)
・受賞歴 
2021年 アートボックス2021 優秀賞